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スマート家電と電気代

スマート家電と電気代、意外な落とし穴

 

IoT化が進み、スマートフォンで操作できるスマート家電が家庭に普及しつつあります。遠隔から電源をオンオフできる便利さから、節電にも役立つと思われがちですが、実は使い方を間違えると逆に電気代を押し上げてしまうこともあります。

 

スマート家電の多くは、常時Wi-Fiに接続するために待機電力を消費しています。従来の家電なら完全にオフになっていたはずの状態でも、通信機能が生きているため、1台あたり1W?5W程度の電力を消費し続けます。一見わずかな量に思えますが、家庭内にスマート家電が10台あれば、年間で数百kWh、金額にすると数千円の電気代につながる計算です。

 

また、スマートスピーカーやスマートディスプレイも意外と電力を消費します。音声認識を常時待ち受けているため、24時間稼働し続けており、機種によっては年間2,000?3,000円の電気代がかかります。複数台を各部屋に設置している家庭では、合算すると無視できないコストになります。

 

とはいえ、スマート家電が節電に役立つ側面もあります。外出先からエアコンの消し忘れに気づいたときに遠隔で電源を切る、ロボット掃除機のスケジュール運転で深夜電力の安い時間に稼働させる、スマートプラグで特定機器の電力を管理する、といった使い方は確実に節電につながります。

 

スマート家電と電気代を両立させるためのコツは3つあります。第一に、使っていないスマート家電の常時接続を見直すこと。使用頻度の低い機器はWi-Fi機能をオフにしたり、元電源から切ったりする習慣をつけましょう。第二に、スマートプラグで家電全体の電力を管理すること。テレビ周りや寝室などに複数の機器がある場合、一括で遮断できる仕組みを導入すると管理が楽になります。第三に、スマート家電の消費電力を定期的にチェックすること。スマートプラグには電力計測機能付きのものがあり、機器ごとの消費量を可視化できます。

 

便利さを追求するあまり、気づかないうちに待機電力が増えていた、という状況を避けるためには、「スマート化=節電」と思い込まずに、個々の機器の電力消費を把握することが重要です。スマート家電は活用の仕方次第で、家計の味方にも敵にもなる機器と言えるでしょう。