太陽光発電と新電力、併用するときの注意点
自宅に太陽光発電を設置している、またはこれから設置を検討している家庭が新電力会社に切り替える場合、通常の契約とは異なる注意点がいくつかあります。FIT(固定価格買取制度)の終了、いわゆる「卒FIT」を迎える世帯も年々増えており、売電先と買電先の組み合わせは重要なテーマになってきました。
まず押さえておきたいのは、「買電(電力会社から電気を買う契約)」と「売電(余った電気を電力会社に売る契約)」は別の契約であるという点です。新電力に切り替えるのは買電契約側で、売電契約はそのままというケースが多いです。ただし、新電力のなかには独自の売電買取サービスを展開している会社もあり、卒FIT後の買取単価が大手より高く設定されていることもあります。
太陽光発電がある家庭で新電力を選ぶ際は、以下の視点が重要です。第一に、日中の電気使用量が少ないことが多いため、基本料金や最低料金の低いプランを選ぶと節約効果が大きくなります。第二に、余剰電力を蓄電池やEV(電気自動車)に活用する場合、深夜料金が安いプランが有利です。最近は太陽光・蓄電池・EV利用者向けの専用プランを用意する新電力も増えています。
注意したいのは、売電先を変更すると手続きに1?2か月かかることがある点です。売電契約の乗り換えには、電力会社間の切り替え申請のほか、計測データの確認などが必要で、すぐに切り替えられるわけではありません。また、売電価格は契約先によって1kWhあたり数円の差が出ることもあり、年間で考えると数万円の差になることもあります。
なお、太陽光発電の設備があるからといって、すべての新電力が契約できるわけではありません。オール電化プランや、太陽光連携の特別プランは、新電力側が対応していないこともあります。切り替え前に必ず、太陽光発電との併用可否を確認しましょう。卒FITが近い方は、買取価格だけでなく、付帯サービス(蓄電池の割引、見守りサービスなど)もチェックすると、自分に合った選択ができます。